用語辞典 【う行】

ディスプレイ  用語辞典 【う行】

ウィンドウ 【 window 】

ウィンドウとは、「窓」という意味の英単語。コンピュータの操作画面上で個々のソフトウェアに割り当てられた矩形の表示領域をウィンドウという。
パソコンなどのOSで一般的なグラフィック表示を利用した操作画面(GUI)では、実行中のソフトウェアごとにウィンドウが与えられ、その中で表示を行ったり利用者の操作を受け付けたりする。このような仕組みをウィンドウシステム(windowing system)と呼び、ウィンドウが置かれる背景(画面全体)のことはデスクトップ(desktop)という。複数のソフトウェアを起動すると画面上にそれぞれのウィンドウが表示され、一部が重なることもあるが、最も手前で全体が見えているものが現在操作対象になっているアクティブウィンドウである。

ウィンドウは大きさや形状が固定されているものと可変のものがあり、後者はマウスなどで隅や端を指定してドラッグ操作することにより大きさを変えることができる。上部にはタイトルバーが表示され、ソフトウェア名や操作アイコン(全画面表示、最小化、消去など)が並んでいる。常駐ソフトや複数ウィンドウを同時に利用する場合を除き、ウィンドウを閉じる動作を行うとソフトウェアも終了する。

スマートフォンやタブレット端末向けのOSなどでは、GUIによる表示・操作体系を採用しながらもウィンドウ表示を行わず、どのソフトウェアも常に全画面で表示するようになっていることが多い。

データ処理のウィンドウ
データの処理や送受信などで、連続した長いデータを扱う際、現在着目している処理対象として設定された固定長の区間のことをウィンドウということがある。そのような区間を設定して処理を進める方式を「ウィンドウ制御」「ウィンドウ処理」(windowing)という。特に、処理の進行に伴ってこの区間を連続的に少しずつ移動していく手法を「スライディングウィンドウ」という。

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Webセーフカラー 【ウェブセーフカラー】

Webページを多色表示が困難な環境で閲覧する場合でも最低限確保されるべきとされた216色の集合をWebセーフカラー(web safe color)という。8ビット256色のインデックスカラー(パレット)しか利用できない環境でも様々な色味が利用できるにするために定められたもので、事実上の業界標準として広まった。

RGB(赤緑青)各色を00からFFまで6段階(00、33、66、99、CC、FF)に変化させた組み合わせ(#336699、#FF66CC等)で、#000000(黒)から#FFFFFF(白)まで赤6段階×緑6段階×青6段階の計216色が定義される。値を等間隔に区切って機械的に組み合わせたものであるため、視覚的に区別の必要の薄い暗色側が豊富な一方、明色側は逆に大雑把すぎてデザインに用いるには難しい配色となっている。フルカラー表示が一般的になった現在はほとんど意識されることはない。

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ユーエイチディー / ウルトラエイチディー
UHD 【 Ultra-High Definition 】 Ultra HD / ウルトラHD

UHDとは、画面や画像、動画などの表示・構成画素数の通称の一つで、概ね横4000×縦2000ピクセルを超えるものの総称。テレビ放送の解像度を指す場合には「UHDTV」とも呼ばれる。
従来のフルHD(1920×1080ピクセル)を基準に、縦横をそれぞれ2倍にした3840×2160ピクセル(「4K」とも呼ばれる)と、それぞれ4倍にした7680×4320ピクセル(「8K」とも呼ばれる)を含む名称だが、先行して実用化されている前者のみを指す場合もある。

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ユーエックスジーエー
UXGA 【 Ultra XGA 】 1600×1200 / ウルトラXGA

UXGAとは、画面や画像、動画などの表示・構成画素数の通称の一つで、1600×1200ピクセルのこと。XGA(1024×768)およびSXGA(1280×1024)を拡張したもの。
UXGAから派生したサイズとして、横幅を広げて横長のアスペクト比にしたWUXGA(Wide UXGA:1920×1200)や、縦横をそれぞれ2倍(画素数を4倍)に広げたQUXGA(Quad-UXGA:3200×2400)などがある。

QUXGA (Quad-Ultra-XGA/3200×2400)
UXGAの縦横を2倍(画素数は4倍)に広げた3200×2400ピクセルのことをQUXGAという。画素数は768万ピクセル、アスペクト比は4:3。幅約3000ピクセル前後の、いわゆる3K解像度の一つとして扱われることもある。

QUXGA Wide (WQUXGA/QUXGA-W/3840×2400)
QUXGAの横幅を広げた3840×2400ピクセルのことをQUXGA Wide(QUXGA-W)あるいはWQUXGA(ワイドQUXGA)という。画素数は921万6000ピクセル、アスペクト比(縦横比)は16:10(8:5)。幅4000ピクセル前後の、いわゆる4K解像度の一つとなる。大画面テレビやコンピュータのディスプレイ装置などの構成画素数として用いられることが多い。

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Ultrabook (ウルトラブック)

2011年5月にIntel社が提唱した、薄型軽量で安価な次世代ノートパソコンの製品カテゴリーをUltrabook(ウルトラブック)という。

同社のIntel Coreマイクロプロセッサシリーズを内蔵した携帯型パソコンのコンセプトで、これまでよりも薄くて軽く、高いセキュリティと操作性を備え、長時間のバッテリー駆動が可能で価格も手頃という特徴を備えたものとされる。

当初の具体的な目標としては、薄さ20mm以下、重さ1.4kg以下、バッテリー駆動時間5~8時間かそれ以上、光学ドライブ・ハードディスクは搭載せず記憶装置はSSDのみ、最も安いモデルで1000ドル以下などの条件が掲げられている。

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UMPC (Ultra-Mobile PC:ウルトラモバイルPC)

Microsoft社が2006年3月に発表した超小型パソコンのコンセプトをUMPCという。PDAや携帯電話などのモバイル機器とノートパソコンとの中間に位置し、ノートパソコンと同等の機能を持ちながらより小型でモバイル性に優れた製品の規格とされる。開発コード名は「Origami」(折り紙)。

大きさはおおよそ幅20cm強で、重量は900g以下とPDAとノートパソコンの中間程度。CPUにPentium MやCeleron M、VIA C7-MOSなどを搭載し、30~60GBのハードディスクドライブを持ち、通信規格としてEthernet、無線LAN(Wi-Fi)、Bluetoothに対応する。7インチ以下のタッチパネル内臓液晶ディスプレイを搭載し、解像度は800×480ピクセル以上。

OSにはWindows XP Tablet PC Editionを搭載し、Microsoft OfficeやInternet Explorer、Windows Media Playerなどが動作可能。Windows XPを搭載する通常のパソコンと同じ機能を有するとされる。文字入力はQWERTY配列のソフトウェアキーボード、またはタッチパネルからの手書き入力で行う。製品によっては、GPS、Webカメラ、指紋認証、デジタルTVチューナ、CF/SDカードスロットなどを搭載する。

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ウルトラワイドディスプレイ (ウルトラワイドモニター)
アスペクト比がワイド型よりさらに横長の製品をウルトラワイド型(ultrawide display)ということがある。21:9など横が縦の2倍以上になっているものをこのように呼ぶ。

コンピュータの表示装置として用いた場合、幅広いデスクトップ画面が表示されるため、ゲームや動画の臨場感や没入感を高めたり、ソフトウェアのウィンドウを左右に並べて同時に表示・操作するのに役立つ。

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